レビュー |

【レビュー】壊れるまで使い倒したナイキの東京オリンピックモデルのレスリングシューズ Inflict SE

By: 「Lately(レイトリー)」編集部

ボクシング, 健康・フィットネス, Nike(ナイキ)

Nike のレスリングシューズ Inflict SE 東京オリンピックモデル

Nike のレスリングシューズ Inflict SE 東京オリンピックモデル

この記事の画像(6枚)

ボクシングの練習用に購入し、壊れるまで使い倒した Nike Inflict(インフリクト)SE を紹介します。

すでに入手困難なカラーになりますが、Inflict 3 の別カラーなどは現在も販売されており、レビューとしては参考になるのではないかと思います。

この記事のポイント

  • Nike の Inflict SE はレスリングシューズ
  • 薄底のレスリングシューズはボクシングにも最適
  • この東京オリンピック特別カラーはすでに入手困難
  • 運動用シューズのサイズ選びは難しい

ボクシング用のシューズで重要視される要素

ボクシング用のシューズで重要なのは、靴底の薄さ・クッションが効いていないことと言われています。

ソールが高かったり、クッション性が強いと、ぐにゃぐにゃと安定せず、フットワークや踏み込みに悪影響を及ぼし、ボクシングには向かないと言われています。

2022 年の大晦日に RIZIN で行われた平本蓮 vs. 梅野源治のボクシングルールでの試合において、梅野選手が Air Max を履いて試合に望んで対戦相手の平本選手が「笑いそうになった」、というエピソードがあるほど、基本的にはクッション性の高いシューズは格闘技には向かない とされています。

上記のような条件が重要視されるため、ボクシングではボクシングシューズ、レスリングシューズ、薄底のランニングシューズやインドアフットサルシューズなどが使われることが多いようです。

わたしが購入したのはナイキの Inflict SE

Inflict シリーズについて

今回わたしが購入したのは Inflict 3 と言われるレスリングシューズです。

Inflict シリーズには Inflict 4 もあり、そちらは見た目や作りが 3 とは違う仕上がりになっています。

SE ってなんだろう?

わたしの購入した Inflict には SE という文字が名前に入っています。

どういう意味だろうと思って調べてみたところ、SE は Special Edition の略 で、このカラーリングは東京オリンピックモデルのようです。

同じカラーリングがレスリングシューズでは Tawa、ボクシングシューズでは Machomai や HyperKO 2 などにも展開されていました。

同じようにパリオリンピックモデルの SE もリリースされており、そちらはオレンジとライトグレーをアクセントにしたカラーリングになっていました。

Instagram

カラーリングは超好み

1 年間着用したので、くたびれてしまった Inflict SE。カラーリングがかっこいい

1 年間着用したので、くたびれてしまった Inflict SE。カラーリングがかっこいい

この記事の画像(6枚)

わたしの購入した Inflict SE の東京オリンピックモデルは、ホワイトをベースにしつつ、アクセントカラーとしてレッドとクリムゾンピンクが使われておりとてもかっこいいです。

また Nike のスウォッシュロゴも少しアレンジされたものになっていたり、付属している靴紐の端など、ところどころ蛍光のイエローが控えめに使われていて、おしゃれです。

派手な色使いはソール部分のみで、基本的にホワイトのシューズ であり、変に色合わせなどを考えなくても使えて、そういう意味でも使いやすい です。

評判もかなりよく、「そのシューズいいね」という声をよくかけられました。

着用していた有名な選手

購入した後に、気づくようになりましたが、同じシューズを着用しトレーニングや試合をしている選手が割といました。

もちろんレスリングの試合でも使用している選手を見かけました。

Gervonta Davis (Boxing)
トレーニング中に同モデルを着用するジャーボンテイ・タンク・デービス / 画像: Instagram より(現在は削除済み)

トレーニング中に同モデルを着用するジャーボンテイ・タンク・デービス / 画像: Instagram より(現在は削除済み)

この記事の画像(6枚)

トレーニング中に同モデルを着用するジャーボンテイ・タンク・デービス。

デービスは Inflict 3 の別カラーを試合で着用していたり、同じナイキの Tawa を履いてトレーニングしている様子もありました。

レラト・ドラミニ (Boxing)
亀田和毅 vs. ドラミニ 2 の試合後同モデルを履いてインタビューに答えるレラト・ドラミニ(南アフリカ) / 画像: ボクシングモバイルより

亀田和毅 vs. ドラミニ 2 の試合後同モデルを履いてインタビューに答えるレラト・ドラミニ(南アフリカ) / 画像: ボクシングモバイルより

この記事の画像(6枚)

亀田和毅 vs. ドラミニ 2 ではドラミニ選手が試合で同モデルを着用していました。

平本蓮選手 (MMA)
同モデルを履いてウェイトトレーニングを行う平本蓮選手 / 画像: ご本人 X アカウントより

同モデルを履いてウェイトトレーニングを行う平本蓮選手 / 画像: ご本人 X アカウントより

この記事の画像(6枚)

平本選手は朝倉未来戦前のウェイトトレーニングで同モデルを着用してデッドリフトなどを行っていました。

ソールが薄いのでウェイトで高重量を扱う際も安定するのでしょう。

また Inflict SE のパリオリンピックモデルっぽいシューズを履いている画像もありました。

平田樹選手 (MMA)
Instagram

ボクシングのトレーニングで同モデルを着用する平田樹選手。

Inflict 3 の使用感

着用時の快適さ

販売サイトなどに「通気性と軽量性を高めたアッパーが特徴」という説明がある通り、柔らかく、軽い感じの素材で出来ており、着用時の使用感に不満は全くありません

シューズ自体の厚み・質量などもあまりないので、靴同士がぶつかるなどの問題も起こりません。

足首のサポート

足首のサポートですが、前述した通り、シューズの材質自体は、柔らかめの材質なので、足首周りがものすごくガッチリ固定されるという程ではありません

とはいえ、ハイカットのシューズなので足首のサポートはそれなりにあり、紐、そして紐止めのマジックテープをしっかり締めれば足首の不安はありません

脱ぎ履きのしやすさ

わたしは、ジムに行ってシューズを履くたびに時間がかかるのが嫌なので、あえて靴紐は緩めにして着用していました。

その様な使い方をしていたのもあり、脱ぎ履きに時間がかかるようなことはありませんでした

ソールの作りについて
Instagram

ソールはセパレート型 になっていて足の裏の前側とかかと側が別れていおり、スポーツに大事なつま先を立てる様な動きがスムーズできるようになっています。

耐久性について

わたしの場合、約 1 年 8 ヶ月ほど週に 4 から 5 回程度の練習 で使用していた結果、最終的に利き足のつま先の付け根から先端にかけての部分のソールが破れてしまい、使用できなくなりました。

爪先付近が破れてしまった Nike Inflict SE

爪先付近が破れてしまった Nike Inflict SE

この記事の画像(6枚)

中敷きインソールも同じ部分がダメージを受けており、利き足(後ろ足)の親指付近ということで踏み込みの影響だと思われます。

ソール以外に、壊れた部分は特になく、壊れる心配をしていた部分も特になかったので、ソール以外の耐久性は高い と感じました。

販売価格とコスパ

わたしはこのシューズをレスリングショップのイーレッスルさんで 16,990 円程度で購入しました。

1 年 8 ヶ月程しっかり使用したので、コスパにおいてアシックスのマットフレックス 7 などには勝てませんが、使用頻度を考えるとコスパはそれほど悪くなかったと思います。

とはいえ、気に入っていたのもあり感覚的には「早く壊れてしまった」という感覚もあります。

と同時に、壊れるまで使い潰した点においては、満足感もあります。

すでにこのカラーは入手困難

東京オリンピックモデルであるこのシューズですが、すでに東京の次のパリオリンピックですら終わっている現在、このシューズの在庫を持っている店はほぼありません

極端なサイズのみ残っているケースはありますが、基本的にはすでに入手が非常に困難だと考えていいでしょう。

スペシャルエディションという事を考えると、再生産される可能性も低いのではないのでしょうか?

サイズ選びにやや失敗した気がする

このシューズ、販売サイトではワンサイズアップが推奨されており、サイズアップして購入しました。

ナイキのメトコンを 27 で履いていて、少しきつかったので 28cm 相当の Size 10 を購入しましたが、1 つ下のサイズを購入しておけばよかったと思っています。

オンラインショップで購入する際は、試着が出来ないため、サイズ選びには注意が必要です。

サイズ交換に対応してくれるショップなら、面倒ですがそういった制度を積極的に活用する想定で購入したほうがいいかもしれません。

運動に使用するものなので、サイズが合わないと、致命的です。

靴擦れなどは起こらなかった気がする

振り返ってみると、このシューズを履いた際に、特別靴擦れなどは発生していなかったと思います。

白は汚れが目立つ

このシューズに限った話ではありませんが、ホワイトのシューズは汚れが目立ちますね

布っぽい生地なので、屋内使用しかしていないのにかかわらず、終盤にはグレーがかった色に なってきてしまいました。

マジックテープが剥がれることがある

稀にですが、足首にある紐の結び目を固定するマジックテープが剥がれることがありました

いまは Inflict 4 が出ているようで、そちらではマジックテープが縦型になっており、もしかすると Inflict 3 ではよく起こる問題で、その点を改良したのが Inflict 4 なのかもしれません。

まとめ

すでに入手困難なシューズですが、とても気に入っていたシューズでした。

見た目が良く、履き心地にも大きな不満はありませんでした。

できれば、リピート購入したかったのですが、恐らくもう入手できる可能性はないと思うので、大人しく次のシューズを探そうと思います。

気に入ったシューズがいつでも入手できるとは限らない、という教訓も得ることが出来たので、今後はそういう観点にも注意していこうと思います。

4

関連リンク


編集後記

需要が決して多くないと思われるレスリングシューズのレビューを書いてみました。

すでに長く使用したシューズのレビューだったため、きれいな写真が用意できなかったのが悔しい…。


※ 誤字・脱字、内容の間違いなどございましたら、ぜひ 問い合わせX からご指摘ください。



「レビュー」記事一覧

最新の情報をいち早くお届け!

この記事がいいと思ったらぜひフォローしてください。あなたの小さな支援が励みになります。

フォローする

最新の情報をいち早くお届け!

この記事がいいと思ったらぜひフォローしてください。あなたの小さな支援が励みになります。

フォローする

おすすめ

新着記事