レビュー |
【レビュー】約 7 年使用した Philips メンズシェーバー 9000 シリーズ S9185 長期レビュー
この製品のいまいちなところ
洗浄機(スマートクリーン 5.2 システム)に大きな不満有り
このシェーバーにはスマートクリーン 5.2 というシステムの自動洗浄機がついていており、洗浄・潤滑化・乾燥・充電が一発でできてしまう、というのがひとつの売りになっています。
しかし、わたしは、この洗浄機に大きな不満を感じています。
乾燥機能が乾かない
まず、自動洗浄機の乾燥機能の乾燥が不十分で、購入直後から、乾燥しきれないケースが多発していました。

自動洗浄システム『スマートクリーン 5.2』を搭載した自動洗浄機
乾燥失敗が多いので、洗浄機にセットしないほうが空気の流れの関係で乾燥しやすかったりします。
後継のシステムであるクイッククリーンポッドでは乾燥機能自体が搭載されていない様なので、スマートクリーン 5.2 のシステムにおいてこの手の乾燥機能に関するトラブルが多かったのではないかと邪推してしまいます。
洗浄のみ/乾燥のみの実行ができない
また、このスマートクリーンの洗浄機には洗浄・潤滑化・乾燥・充電という機能が搭載されていて、洗浄機ひとつで全てやってくれるので便利なのですが、個別に『洗浄のみ』などはできません。
- 乾燥しきってなかったから、乾燥を再実行
- 自然乾燥させたいから洗浄のみ実行
などはできません(厳密に言えば、乾燥中に取り出してしまえば『洗浄のみ』を行うこともできますが…)。
充電の単体実行だけは、洗浄機にシェーバーをセットするだけで行えますが、それ以外は一連のプロセスがワンセットになっており、個別に実行はできません。
ボタンがタッチ式
そして、この洗浄機にはボタンが一つだけあるのですが、タッチ式のボタンになっており、押した感覚などがなく使いづらいです。
洗浄機が大きく、安っぽい
また、わたしの洗浄機は何度かアクシデント的にパーツがバラけてしまった事があるのですが、プラスチックとバネと、その他パーツで構成されており、安っぽい印象でした。
洗浄機のサイズも大きく、当然ですが電源ケーブルなどもあるため、洗面所内で場所を取ります。
洗浄液が漏れる
また、どういうタイミングや経路で発生するのかは不明ですが、洗浄機の下に洗浄液の漏れが発生します。
洗面台を掃除するときには必ず漏れ掃除する必要がありますし、もともとが洗浄液で、それが汚れているケースもあるため、結構嫌な汚れになっている事があります。
そもそも洗浄機で洗浄する方が不衛生な気がする

純正の洗浄液のカートリッジ(未使用品)
この洗浄機には専用の洗浄カートリッジがあり、それを洗浄機にセットして使う仕組みになっています。
洗浄カートリッジの中には洗浄液とフィルター用のスポンジのようなものが入っているのですが、洗浄カートリッジの交換をサボると、カートリッジ内がひどいことになります。
洗浄液の入ったカートリッジに、刃の部分に残っていたヒゲカスをはじめとした汚れが溜まっていき、内部が真っ黒になっていきます。
わたしは、洗浄機にセットする前に水ですすいでいますが、それでも真っ黒になります。
そもそも、同じ洗浄液を繰り返し使い、洗浄液がだんだん汚れていく様な仕組みになっており、交換する度に、「洗浄機の使用は逆に不衛生なのでは?」と感じています。
洗浄液が入手困難な時期があった
さらに、なぜか純正の洗浄液カートリッジが入手困難な時期がありました。
サードパーティー品は存在しますし、手洗いなら薬用石鹸などで洗浄も可能なのですが、消耗品である洗浄液(純正品)が入手困難だった時は意味不明でした。
また、洗浄液は、定期的な交換も必要で、当然ランニングコストが掛かります。
前述したように、洗浄機能が果たして衛生面に寄与しているのか怪しく感じるので、そこにランニングコストがかかるという点は、ちょっと微妙だと感じています。
摩耗して劣化しダメになるパーツがある
本体の話しに戻りますが、シェーバーの刃の周りの部品の中に劣化しやすいパーツ(シェーバーヘッドホルダープレート?)が存在します。
刃を止めるためのプラスチックのリング状のパーツなのですが、これが劣化していると刃を固定できず、動作中に異音がしたり、手動で洗浄する際に刃がばらばらになってしまったりします。

このパーツがダメになりやすく、刃を固定できなくなる。
ダメになりやすい割には、このパーツ単品では公式販売されておらず(多分)、わたしは、何度も謎のメーカーの代替品を購入し、交換・使用しています。
安いものなので、いいのですが、なぜかフィリップスのシェーバーは、純正品の入手が困難で、イライラします。
刃の部分を手で洗浄する方法が、ややめんどくさい
微妙なものとはいえ洗浄機がついている本製品ですが、シェーバーを手洗いする機会は、絶対にあります。
その手洗いが、刃の部分の構造上、やや面倒なものになっています。
後継機では、ボタンを押せばワンタッチでヒンジで接続された状態で歯の部分を開く事ができるのですが、この機種では手でフタ部分を取り外すような仕組みになっています。

刃のユニットはベースと刃で 2 つに分かれる。オレンジのパーツが外すと、さらに分解が可能だが、このオレンジのパーツが壊れやすい。
さらに、前述の劣化しやすいパーツがダメになっていると、刃が固定され愛知ない状態になるので、開いた瞬間に刃がバラバラになり洗面台に落ちていきます。
洗浄は、使用する度に行う行為なので、いちいちバラバラになると、非常にストレスフルです。
後継機種では改善されている点なので、最近の機種の購入を検討されてる方は気にする必要はない点ですが。
SmartClick アタッチメントが売っていない
このシェーバーのいい点でアタッチメントがたくさんある点を挙げましたが、流石に長年使用しているとアタッチメントがダメになってきます。
そこで、アタッチメントを探すのですが、すでに純正品は販売終了になっていたりして入手困難になっています。
よくわからないサードパーティ品は手に入っても、純正品は全然見つかりません。
発売から時間が立っている製品ではあるので文句は言いづらいですが、不満は募ります。
スタンドに充電機能がない
また、前述した通り洗浄機が使い物にならず、場所だけ占有してジャマなので撤去しようと思ったのですが、その際に使用していなかったスタンドを開封してみたら、まさかの充電機能なし…。
充電機能をもたない、ただ立てるだけのスタンドでした。
細かくイラ立ちを発生させてくれます。

付属していたスタンドは、充電スタンドと思い込んでいたが、充電機能のないただのスタンド。
まとめ
このシェーバー自体とシェービング性能は結構いいと思っているのですが、洗浄機の印象の悪さや、純正品が入手難易度が高いなど、色々と不満がある製品です。
そして、このレビューを書くにあたって、すでに 7 年も使用している事がわかりびっくりしました。
そろそろ買い替えたいなーなんて思ってはいましたが、本当に買い替え時のようです。
いい製品があれば、引き続きフィリップスのものを購入したい気持ちはあるのですが、相変わらずアタッチメント個別入手の難易度が高そうなので、次は別のメーカーのシェーバーにするかも知れません。
最近は USB-C 充電できる機種や、Panasonic からとてもコンパクトなシェーバーがでていたりして気になってもいます。
ただ、ヒゲのトリミングの機能まで求めると、なかなかいい製品が見つからないんですよね😅
シェーバーは日常に使うものな上に長い付き合いになる道具なので、じっくり良さそうなものを探してみようと思います。
この商品の評価
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- Amazon.co.jp: Philips: 電動シェーバー - Amazon の Philips のシェーバートップページ
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