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【レビュー】唯一無二のスクロール感の無線トラックボール『Kensington SlimBlade Pro』
ガジェット, 作業効率化・生産性向上, デスク環境, Kensington(ケンジントン)

Kensington SlimBlade Pro と HHKB
本文
わたしが有線接続時代から気に入っており、歴代で何台も購入したことがあり、現在でも愛用するKensington の SlimBlade トラックボールシリーズの無線版である『 Kensington SlimBlade Pro 』を紹介しようと思います。
この記事のポイント
- トラックボールは狭いところでも使えて、使い勝手から一定のファンがいる
- Kensington の SlimBlade が待望の無線化
- スクロール感が最高
- ボタンは少なめ
トラックボールってなに?
トラックボールはマウスやトラックパッドと同様、カーソルの操作やクリックなどに使うポインティングデバイスの一種で、一定数の愛用者がいるデバイスです。
トラックボールのメリットは?
トラックボールのメリットは、デスクの所定位置から動かさずに使える点にあります。
マウスのように使用中にデバイスがデスクの端に来てしまったりすることもなく、デバイス周辺にスペースを確保する必要もないので、狭い環境でも使いやすいのが特徴です。
上記のような理由から音楽スタジオでもトラックボールがよく設置されているそうです。
SlimBlade Pro の主な特徴

無線化した Kensington SlimBlade Pro
- 接続方法: Bluetooth / 2.4GHz ワイヤレス / 有線
- USB-C 充電によるバッテリー駆動(1 度の充電で約 4 ヶ月稼働)
- 水平ツイストによりスクロールが可能
- ボタン数: 4
- DPI: 400 / 800 / 1,200 / 1,600
- 対応 OS: PC / Mac
この製品のいいところ
なんといっても最高のスクロール感
SlimBlade シリーズの特徴はなんといってもスクロール方法です。
ボールを水平方向にひねることでスクロールすることができ、スクロールさせるとカチカチと小さな音がします。
ひねりによるカチカチスクロールの使用感が非常によく、癖になります。
無線接続でデスク上スッキリ

無線キーボードと合わせればデスクスッキリ
SlimBlade は Pro が出るまで USB Type-A による有線接続でしたが、Pro がリリースされ、無線化しました。
このおかげでデスク上から 1 本ケーブルが消え、デスク上のすっきり感がかなり増したので最高でした。
USB Type-C 接続による充電
そろそろ世の中のスタンダードになってきたと思いますが、 SlimBlade も Pro になった際に USB Type-C 接続になっています。

USB-C になった SlimBlade Pro
SlimBlade の Pro が出る前に、わたしは一時的に『 Logicool MX Ergo 』に浮気していたのですが、無線なのはよかったのですが、充電は micro USB 端子だったため、そのために micro USB のケーブルを用意する必要がありました。
SlimBlade Pro が USB Type-C になったことで他のデバイスで使用している充電用の USB-C ケーブルを使い回せるようになって、とても便利になりました。
※ Logicool MX Ergo も現在は『 Logicool MX Ergo S 』が発売になり、USB-C 充電式になっています。
左右対称のデザイン
設定系のスイッチなどなどを除けばSlimBlade Pro は左右対称デザインになっています。
これにより利き手や設置サイドに制限がなくなり、左利きの人や、サブデバイスとして左側に置きたい人にも使いやすくなっています。
わたし自身は右利きで、普通の使い方をしているので特に恩恵を受けることはありませんが、上記に当てはまる人にはありがたい設計になっていると思います。
少し気になるところ
バッテリー式である点
少し気になるのはバッテリー式という点です。
愛用者が多くわたしも使用するキーボードである HHKB(Happy Hacking Keyboard)シリーズは「長くつかってもらう為」という理由で、へたる可能性のあるバッテリー式を避け、乾電池式を採用しているそうです。
ASCII.jp:伝説的なキーボード、HHKB新モデルが乾電池駆動である理由 (1/2)
その点を考えると、バッテリー式を採用している SlimBlade Pro ではバッテリー劣化が発生した場合、本体丸ごとの買い替えや、少し難易度が高いと思われるバッテリー交換を検討する必要が出てきます。
すぐに発生したり、頻繁に発生する問題ではないと思いますが、少し気になる点ではあります。
乾電池式は乾電池式で面倒な一面もあるので、この点をどう評価するかは分かれると思いますが。
ボールが簡単に外れること
もう 1 つの気になる点に、トラックボールのボールを簡単に外せる、という点があります。
ストッパーなどで止まっているわけではないので、上に引き上げるだけで普通に外れます。
その分掃除は楽なので、その点は都合がいいのですが、掃除する時などに不用意に傾けたり裏返しにしたりすると、そのままボールが自由落下してしまいます。
イマイチなところ
他の多機能マウス・トラックボールに比べると、ボタンの数が少ない
SlimBlade Pro には、物理的にボタンが 4 つしかありません。
- 通常クリック
- 右クリック
で 2 つ消費し、
- 戻る
- 進む
で 2 つ消費するので、これですべてのボタンが埋まってしまいます。
Kensington Works という設定ソフトウェアから、上下左右に隣り合う 2 ボタンの同時押しにもアクションを割り当てる事ができるので、さらに 4 つのアクションを割り当てることができますが、同時押しはいまいち使い勝手が良くなく、個人的には使用していません。

設定ソフトの Kensington Works
わたしは一時期 Logicool MX Ergo を使っていた時期があるのですが、こちらはホイールクリックなどを含めて物理的なボタンが 8 つあったので、移行した直後は物足りなく感じました。
この点において、不満に感じる人はいると思います。
ゴミが溜まる
有線版から引き続きある不満点としては、通常のボールマウスやトラックボールと同様、手垢やホコリによると思われる汚れが頻繁に溜まり、掃除が必要になる点です。
トラックパッドやレーザーマウスでは起こらない問題だと思いますが、ボールを使用するポインティングデバイスでは必ず発生する汚れだと思われ、普通のボールマウスでも発生すると思いますし MX Ergo でも発生していました。
デバイスの特性上どうしても発生する問題なのだと思いますが、とはいえ、トラックボールの挙動が不安定になるたびに掃除をするのは少し面倒と感じます。
キーキーと異音がすることがある
こちらも有線版時代からある問題なのですが、このトラックボールを操作した時に異音がすることがあります。
ボールをきれいに磨いた直後や、長期間使用していなかったものを使った際に鳴るような気がしていて、しばらく使用していると手の脂が作用するのか異音がしなくなっていく気がします。
たまに発生すると、ちょっと焦るので、不満点といえば不満点です。
この点については日本におけるケンジントン製品の販売代理店であるアコ・ブランズ・ジャパンの FAQ にも下記のような記載があり、仕様のようです。
Kensington:スリムブレードトラックボールのボール操作時の摩擦音について
三点の支柱でボールを支えており、操作時に僅かながら摩擦が発生するため操作音は「無音」ではありません。 ボールをアルコールやクリーナーで清掃を行うと表面の油分が奪われ、逆に摩擦音が発生する場合があります。
シリコンスプレーを使用するなどすると改善するようですし、現在使用している個体ではあまり発生していないので、最近は気になりませんが、購入を検討している人はこういう現象がある事自体は知っておいたほうがいいと思います。
卓上でスペースを取る
SlimBlade Pro は大きく開いた手のひらと同じ様なサイズ感です。

サイズ感はこんな感じ。コンパクトではないです。
多くのマウスやトラックパッドの大きさよりは大きく、場所を取ります。
マウスのように周辺にスペースを確保する必要はありませんが、それなりのスペースを占有します。
他人に使わせた時操作できない / イタズラされる
ちょっと変なデメリットとしては、職場などで、一瞬だけ他人に自分のパソコンを操作してもらう場面などがたまに発生することがあると思いますが、そういった場面になると、使用したことがない人がトラックボールに戸惑ってしまうケースがよくあります。
また、ボールが簡単に外れることを前述しましたが、トラックボールのボールを隠される・持っていかれるなどのイタズラもされがちです笑
交換用のボールがほぼない
わたしは、過去に赤いボールの SlimBlade Pro を持っていた時期があって、黒のボールに変更したいと思ったのですが、交換用のボールがサードパーティーをみても見つかりませんでした。
結局、グレーのバージョンを書い直してしまいましたが、55mm のトラックボールの交換用ボールはあまり流通していないようでした。
あまり交換需要がないのでしょうが、他のサイズのボールは流通してたりしたので、少し残念でした。
ちなみに赤い 55 mm のボールだけは、ペリックスというメーカーが製造しているようで流通していました。
ぺリックス PERIPRO-304 55 mmトラックボール 光沢仕上げ レッド過去にボタンが潰れたり、塗装が剥がれたことがある
わたしが以前に使っていた有線版の SlimBlade トラックボールでは、ボタンが故障し右クリックができなくなった事がありました。
また、ボールの周辺にあるリング状のパーツの塗装が剥がれてしまったことがありました。
同様のことが SlimBlade Pro で起こるかはわかりませんが、耐久性も気になるところです。
初期版には不具合があったり、ハードウェアもマイナーチェンジされている点
この製品がリリースされた直後にはネガティブアクセルというドリフト現象が確認され、不具合だと一部で話題になりました。
その後、対策ファームウェアがリリースされたりもしましたが、
- アップデートプログラムが Kensington からではなく代理店のサイトで公開される
- Windows でしかアップデートが不可能
- ポーリングレートが 125 Hz に下がり固定されてしまう、という報告があった
ということがあり、製品の挙動、サポート体制含めて、やや不安に感じることがありました。
アコ・ブランズ・ジャパン、Bluetoothと有線, 2.4GHzワイヤレス接続に対応したKensingtonのトラックボール「Slimblade Pro」のファームウェア・アップデートを公開。
結局、現在ではポーリングレートを 125 Hz に抑えることで不具合を潰したファームウェアを搭載した製品が出荷されるようになったようで、特に不具合なく使用できていますが、初期にはこのような問題がありました。
また、ハードウェアに関してもマイナーチェンジがあったようですし、黒モデルや白モデルが後から発売になったりと、リリースされてすぐに飛びついた民としては、少し微妙な思いもしたりしました。
まとめ
気になる点・イマイチな点も書きましたが、わたしは現在もこの製品を愛用しています。
有線版から使っていますし、買ったり買い替えたりで、過去から合計して 4 台程所有したことがあるほど気に入って使っている製品です。
少しクセのあるデバイスかもしれないですが、気に入れば長く使いたくなる製品だと思います。
たまにセールにもなってるので、気になる人はチェックしてみてください。
この商品の評価
関連サイト
- SlimBlade™ Proトラックボール | トラックボール | Kensington - 公式サイト
- Kensington|ラミネーター・シュレッダなどのオフィス製品の販売|アコ・ブランズ・ジャパン株式会社 - 販売代理店サイト